北大輝「明日への戦い」

日本社会への提言

「ヤンチャ」という言葉で、犯罪者や犯罪行為を許してはいけない

 「若い頃、ヤンチャしてたから」と自慢げに語るオヤジどもがいる。吉本のお笑い芸人とか、地方の自営業者とか、維新の松井のような政治家とかだ。青少年時代に非行や犯罪行為をしていたことが、まるで勲章のようだ。

 「ヤンチャ」とは具体的に何なのか?

 未成年の喫煙、飲酒、学校をサボる、盛り場などでの徘徊。これぐらいなら、家族を除けば、他人には迷惑をかけていないから、自分で責任を取ればいいので、それほど問題はない。

 しかし、器物損壊、暴行、窃盗、恐喝、性的暴行、集団暴走(暴走族)となってくると立派な犯罪だ。ダウンタウンの浜田が昔、テレビ番組の中で、若い頃、通りに停めてあったバイクをいじくっていた時、もろに警官と出くわし、「何、やっている?」と聞かれて、「いや、見ての通りです」と答えて、警察に連れて行かれた話をしていたが、「ヤンチャをやっていた」の中には、当然犯罪行為もあるはずだ。

 さらに問題は、本人たちが悪いとも何とも意識していないことで、多数の被害者が出ている場合だ。「今日から俺は」に出てくるような改造学ランを着ていた昔のツッパリは、気に入らない同級生はとりあえず殴ったり、蹴ったりする粗暴なバカがほとんどだった。人の物を壊したり、捨てたりして、嫌がらせすることも得意だった。根性無しがほとんどなので、腕っぷしの強そうな教師にはからっきし何も言えないくせに、腕力が弱そうな同級生や体が小さい下級生には殴ったり、蹴ったり、いじめたりする卑怯者が多かった。「小遣い貸してくれよ」「ちょっとおごってくれよ」と言って、カツアゲするやつらもいた。「いじる」とか「悪ふざけ」とか言って、集団で弱い者をいじめ倒していた連中もいた。女子にシンナーを吸わせて、意識朦朧とさせて、強姦していたやつらもいたと聞く。

 さて、こいつらの暴力や脅迫や金銭的被害などで、肉体的にも精神的にも灰色の少年時代を送った被害者も多いだろう。やりたい放題やったバカどもが、何の反省も無く、「いやあ若い頃はヤンチャだったよ」などと言うのを聞けば、殺したいと思うことだろう。そういうオヤジどもはとっとと死んでほしい。どうせ、社会でも家庭でも、何の役にも立っていない。

 

 テレビを見ていて思うのは、「昔、ヤンチャだった」という連中が、集団いじめのようなお笑い番組に出てくる吉本芸人や嘘つきの塊のような維新の政治家に多いことだ。

 ダウンタウンの番組は毎回、若手芸人を相手にいじめ大会をやっているようなものだ。そういうことを言うと、「そこが面白いのに」「ギャグが分かっていない」という反論が出るが、あのレベルの番組を延々と作っているから、誰もテレビを見なくなったのではないか。ダウンタウン信者が今の「水曜日のダウンタウン」とか「ガキの使い」とかを面白いというのは勝手だが、あのレベルの番組をネトフリやアマプラに流せると思うのか?

 吉本の芸人が関西ローカルのワイドショーなどで、維新や自民党の政治家におもねり、弱い立場の者を馬鹿にするような発言をするのは、根っこに卑怯者の「ヤンチャ」根性があるからだろう。大阪の政治を握っている維新をゴマスリしていれば、行政絡みの仕事がもらえるという芸人特有の乞食根性もあるだろう。

 

 芸人ならまだいい。維新の松井一郎のような政治家が「ヤンチャだった」というのは救いようがない。ウィキペディアにも出ているが、学校間のケンカの当事者として、高校2年で退学を食らっている。父親が笹川良一の知り合いだったことで、何とか九州の高校に転校することができた、れっきとした触法少年だ。こんなアホでも、その後、大阪府議会議長になった父親の地盤を受け継いで、政治家に成り上がった。二流の自民党員だったが、売り出し中の橋下徹と組めば、天下が取れると計算し、今の地位まで来た。

 維新政治をひも解けば、議員や首長となった連中が、自分たちや関係者への利益供与を中心とした公私混同政治だということがよく分かる。基本的には拝金主義だし、嘘はつき放題、ルール無視も当然だ。強い者にはなびき、根性なしのくせに「俺たちゃ一番だぜ」と意気がってみせる。そのくせ、低所得者、母子家庭、学生、子どもなどへの弱い者いじめは大好きだ。まさに「ヤンチャ」な連中の政治だということが分かる。

 関西圏以外の市民は、維新がいかにバカで嘘つきか知らない。だから、衆院選比例区で「コロナで後手後手だった自民党の代わりに」、ナチス党のような極右・人種差別主義者の維新に票を入れてしまう。これがいかに恐ろしいことだと分かっていない。

 「バカをバカにすると、本当に痛い目にあう」のは、みんな安倍晋三で学習したはずではないのか? 学力も常識も教養もないから、やっていいことと悪いことの区別がつかず、考えていることは「要領よく、楽しい生活がしたい」と「僕ちゃん、偉くなりたい」しかないから、権力欲だけは強い。まさに幼稚園児「67歳児」だ。(安倍晋三が「要領だけは良かった」というのは、成蹊大学時代の有名なエピソードだ)

 維新は学力と教養がないだけで、やっていいことと悪いことも分かっているが、「そんなの関係ねえぜ」のヤンキー精神で押し切ってしまう。生まれてこのかた「馬鹿だ馬鹿だ」と言われ続けたコンプレックスと怨念が体中に染み付いているから、インテリ的な物事と他人からの批判が大嫌いだ。維新が大阪フィルハーモニー交響楽団文楽への補助金をカットしたのは、「ヤンチャ」な連中は文化活動に興味がないからだ。識者やマスコミから批判されると、橋下も松井も吉村も気狂いのようにわめき散らす。「俺たちのチーム(維新)がバカにされてたまるか」というヤンキー精神の発露である。暴走族のあんちゃんたちと変わらない。

 弱いものいじめも大好きだ。橋下が私学助成金カットで、高校生たちから抗議されると、大人気なく「自分が政治家になってこの国を変えればいい」と言い放ち、女子高校生を泣かせて悦に入っていた。昔、足立区のヤンキーが女子高校生を一室に監禁して、暴行死させた「足立・女子高生監禁事件」があったが、執拗な弱い者いじめという歪んだ根性で通じるものがある。(ちなみに橋下は低所得の母子家庭で府営住宅に住んでいたから、その頃の大阪の革新府政の恩恵を目一杯受けて、名門の府立北野高校や早稲田大学に進学し、弁護士への道を掴んだはずだ。知事になって、低所得者切り捨てのような政策を連発したが、今の維新府政下では、橋下は弁護士どころか、大学にさえ、進学できていたか分からない。)

 今、橋下や吉村や松井のような維新の連中がやっている「ヤンチャ」は政治的犯罪だ。橋下も吉村も元々違法に近い犯罪的な高金利を取って社会問題になっていた商工ローン「シティズ」やサラ金武富士」の顧問弁護士で、犯罪者の共犯だった。維新の犯罪者連中には速やかに刑務所に入ってほしいものだ。

 検察庁がまともに捜査すれば、連中がカジノや万博関連で収賄や便宜供与など法に触れる行為が出てこないはずはない。なぜなら、「ヤンチャ」している連中は「自分だけは警察に捕まらない」と固く信じているからだ。